本研究の目的は、女性教員の就業継続とキャリア形成における出産・子育ての影響を明らかにし、今後の具体的な取り組み課題を示すことである。 分析の結果、出産・子育て経験を教員としての力量形成に役立つと認識している教員が多い一方で、子育て期間の長期化により力量形成機会阻害感が高まることが確認された。また、教員の力量形成には日常の職務遂行の蓄積がもっとも役立つと感じている者が多いことも示された。 女性教員のキャリア形成の課題として、中堅教員として教職専門性を高める時期に教員としての力量形成がはかれるようサポート体制を構築していく必要を指摘した。
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