研究課題/領域番号 |
15K00726
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
笹間 俊彦 鳥取大学, 工学研究科, 助教 (80362896)
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研究分担者 |
菅原 一孔 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (90149948)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 人間生活環境 / 情報システム |
研究実績の概要 |
最終的な省エネルギーアプリケーションの開発は断念し、その前段階となる、省エネルギー化へと繋がる屋内状況判断の検討として、センサデータの解析を種々の方法で行った。いずれの手法においても、それぞれ得意とする傾向は別として、大まかな状況判断までは可能と判った。だが、大まか以上の判断についてはノイズや突飛なデータが問題となり、実用的な精度が得られなかった。 SVMによる機械学習とWard法によるクラスタリングを組み合わせた手法でのデータ解析を行い、特に種々のノイズ除去を適用した結果を利用したWard法によるクラスタリングについては実験結果をまとめ、国際会議にて発表した(後にインターネットジャーナルへと採用された)。 また、SVMによるクラスタリング結果を利用したHMMによる解析も行って結果をまとめ、国際会議にて発表した(後にジャーナルへと採用された)。 現在、ノイズ除去として、一般的なフィルタリング等を試しているが、もう一つの方向性として、ノイズまで含めてしまった形での解析として、深層学習による解析を検討している。 実験データ収集の為に、安定しないXbeeネットワークの再構築を行うと共に、代替としてWiFiネットワーク利用の簡易実験を行った。Xbeeネットワークの再構築についてはまだ中途にある。WiFiネットワークについてはその動作を確認したが、他の種々の問題の為に実際のデータ収集までは行えなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
各季節(夏期等)の生活における実験データの収集が行えていない。 Xbeeネットワークの動作安定性と、被データ収集者(生活状況のモニタリング対象者)へのアルバイト代支払方法等で問題が発生した。 ネットワークについては、実験用にWiFiネットワークを使う簡易試験を行い、データ収集の目途をたてた。 モニタリング対象者への支払いについては、家庭でなく学内での生活状況のモニターを行うか、あるいは完全なボランティアで行う事になる。
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今後の研究の推進方策 |
各季節(夏期等)の生活データ収集実験を行う。 前データと季節を変えた本データとを比較し、より汎用的な状況判断解析を検討する。 曖昧なセンサーデータの分類手法として深層学習等の手法を検討する。 現状でも大まかな生活状況判断は可能だし、それだけでも価値はある(現状の機器よりも精密な、不在部屋の自動消灯等は可能と思われる)が、より詳細に、生活に密着した判断ができれば(家電の使用状況分類的には、調理から食事、睡眠中等が判ると良い)、省エネルギーの観点からも、様々な応用の為にも、それが望ましく、これを今後(今期)の目標とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
参加した国際会議への投稿が、年度末に論文として採択されたが、その支払額や期限については早期に明確にならず、予算使用に遅れが生じた為。 また、生活状況のモニタリング(センサデータ取得実験)において、被モニタリング者へのアルバイト代の支払方法の規約に問題が生じ、その確認や修正を含め、実施計画を延期した為。
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