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2018 年度 実績報告書

教育システムと子育て支援を繋ぐ妊娠前後教育のモデル開発―NZの実態調査を中心に―

研究課題

研究課題/領域番号 15K00730
研究機関福山市立大学

研究代表者

正保 正惠  福山市立大学, 教育学部, 教授 (00249583)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードクリティカル・リアリズム / バックキャスティング / 家庭科教育
研究実績の概要

2016年に出会って以来、「クリティカル・リアリズム」の方法で本研究を進めてきたが、最終年に当たる2018年に、本研究のテーマであった「教育システムと子育て支援を繋ぐ妊娠前後教育のモデル開発」に、大きな環境の変化があった。
それは、「家庭科教育においては、「家族を大切にする心情」や「保育」という内容を教えているが、実際に高校生・大学生で妊娠した生徒・学生をサポートして親になっていくことを援助する教育システムは我が国には整っていない。」としていたが、新指導要領において高等学校の『家庭基礎』において、「保育」分野で初めて「虐待予防」や「育児不安」等のキーワードが登場し、本研究の進めてきた点が指導要領となって登場した点である。そこで、「虐待予防教育としての家政・家庭科教育とバックキャストによるカリキュラム構築」を執筆し、家政・家庭科教育の分野においていかに子育て支援のための教育を行っていくべきか、実際の若年の親たちによる虐待などの事件からバックキャストして、「そうではない」方向へ導くという方法を検討した。
それらを含め、日本家政学会において家政や家庭科の知を生涯学習につなぐ「家庭生活アドバイザー」制度の構築のサポートも行ってきた。
また、日本にも妊娠が分かった時からのサポートシステムである子育て包括支援センター(ネウボラ)が定着しつつあるが、その相談員への研修システムの開発についてもNZの実態調査が役立っている。

備考

今後正保研究室のHPに追加予定

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 虐待予防教育としての家政・家庭科教育とバックキャストによるカリキュラム構築2019

    • 著者名/発表者名
      正保正惠
    • 雑誌名

      福山市立大学教育学部紀要

      巻: 7 ページ: 67-78

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] クリティカル・リアリ ズムにより創発される家政学・ 家庭科教育学のフロ ウリッシュな存在論 -マージョリー・イースト『家政学の過去・現在・未来』を手がかりに-2018

    • 著者名/発表者名
      正保正惠・上野正恵
    • 雑誌名

      家政学原論研究

      巻: 52 ページ: 62-71

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] クリティカル・リアリズムの方法と家政教育の新たな展開2018

    • 著者名/発表者名
      正保正惠
    • 雑誌名

      日本家政学会誌

      巻: Vol.69 No.8 ページ: 642-649

    • オープンアクセス
  • [学会発表] バックキャスティングによる家政教育の学習法と評価法2018

    • 著者名/発表者名
      正保正惠
    • 学会等名
      本家政学会家政教育部会第1回セミナー
  • [学会発表] 日本SDGsモデルとSociety5.0時代へ向けた日本の家政学のポジション・ステートメント試案2018

    • 著者名/発表者名
      正保正惠
    • 学会等名
      日本家政学会家政学原論部会夏期セミナー
  • [学会発表] 「たいせつ」を育み生活のリアルの変容をめざす授業実践と教師集団 ―「命と地球を守る小学校家庭科の授業実践」 Part II ―2018

    • 著者名/発表者名
      正保正惠・上野正恵
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会中国支部大会
  • [図書] 実践的指導力をつける家庭科教育法2018

    • 著者名/発表者名
      多々納道子・伊藤圭子編著 正保正惠
    • 総ページ数
      194(うち141-150)
    • 出版者
      大学教育出版
    • ISBN
      978-4-86429-988-6

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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