本研究は現代日本に生きる個人が安全・安心な生活および社会を構築する主体となるための「生活リスクリテラシー」の視座を明らかにし、その実践モデルを開発することを目的としている。生活リスクリテラシーの構造は、リスクの様相についての理解と知識、リスク認知のメカニズムや特徴についての理解、リスクへの対処(リスクマネジメントとリスクコミュニケーション)の手法の理解と実践の3要素から成ることを導き、これを具体化した社会人向け教材を開発、研究授業の実践を行った。受講者からリテラシーの構造と教材内容への一定の評価とともに個々の生活場面への援用をとのニーズが得られ、リテラシー涵養の要件検討の具体化へとつながった。
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