研究課題/領域番号 |
15K00736
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
松信 ひろみ 駒澤大学, 文学部, 教授 (00331538)
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研究分担者 |
安藤 究 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (80269133)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ネットワーク / 世代間関係 / 中高年期 / リタイア期 / 生きがい / 夫婦の役割関係 / 夫婦の勢力関係 / 祖父母孫関係 |
研究実績の概要 |
年度初めには、平成28年度に実施した量的調査の一次集計結果をまとめ、「一次集計報告書」を作成した。この「一次集計報告書」は、量的調査の協力者のうち、結果の送付を希望していた方と、インタビュー調査に協力してもよいという方(いずれも、調査票の最後に結果の送付を希望する場合とインタビューに協力してもよいという方に連絡先を記載していただいた)に送付した。なお、この「一次集計報告書」は、当初5月か6月くらいには送付する予定であったが、データ分析を行う中で、幾つかデータの不備が発覚したため、その修正および再入力の作業を行った結果、「一次集計報告書」の完成が秋となってしまった。 報告書郵送後は、各自さらに詳細なデータ分析を行った上で、インタビュー調査の対象者とその時期について検討を行った。今回は、プレインタビューという位置づけで、東京地区をメインに行うこととし、授業期間中は平日に研究代表者と共同研究者の日程を調整することが困難であったため、後期授業が終了した2月末から3月初めにかけてインタビュー調査を実施した。今回の調査は、5名(うち1名は夫婦で)実施したが、社会階層(収入、職業)と、さらに本研究のメインテーマであるネットワークの状況、孫や子ども世代との関係にばらつきをもたせるように、対象者を選定した。 このインタビュー結果を踏まえて、各自でさらなるデータ分析を実施し、次年度の本格的なインタビュー調査に備えて、新たな知見及び、インタビューで確認すべき点などを検討する準備に入り、平成29年度の研究を終了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
量的調査データに不備が発覚し、依頼した調査会社との契約が終了した後であったため、手入力での修正作業が必要となり、インタビュー調査の着手が遅れてしまった。その結果、本来夏季休業中に実施する予定であったインタビュー調査が、年度末となってしまった。年度末の限られた期間である上、インタビュー協力希望者は多数あったものの(100名以上)、実際に連絡すると断られてしまったり、連絡がとれなかったりと予定していた人数まで実施することが困難となってしまった。 また、本来は夏季休業中のインタビュー調査を踏まえて秋以降詳細なデータ分析と論文執筆にとりかかる予定であったが、上記のような予定のズレから、各自の論文執筆も困難となってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、前期の段階で各自詳細なデータ分析を行った上で、夏季休業中に名古屋地区も含めたインタビュー調査を可能な限り実施する予定である。このインタビュー調査の結果を踏まえて、後期以降は各自論文執筆と学会報告を行う。 なお、昨年度は実施時期が年度末の限られた期間であったため、本来予定していたインタビュー調査の件数に到達できなかった。そこで、本年度は、インタビュー調査の対象者の選定及び実施時期については、前期の早い段階から検討に入り、今年度実施できなかった分も今年度で補えるように進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
夏季休業中に予定していたインタビュー調査が、予期せぬ量的調査データの修正等に時間がとられ、実施時期が年度末の限られた期間(1週間程度)となってしまった。そのため、①調査地が東京のみの短期間となり、旅費の使用が予定よりも少額となった、②実施人数も予定よりもかなり少なくなってしまった(5名)、という2点の理由から、当初予定していた予算額まで使用額が到達しなかった。
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