独居生活者の家庭内における事故などの異常検出を目的に,生活活動音(生活音)から異常候補を検出する方法について検討した。周波数帯域幅80 kHz,標本化周波数192 kHzで録音した日常生活音の時間-周波数解析を行った。解析帯域を15分割したサブバンドの電力を特徴ベクトルとして最長距離法で分類し,クラスタ毎に設定した領域の内と外で異なるシンボル(異常の可能性が無と有)を出力する確率モデルを作製した。異常を模擬した音を15個用意し,Spectral Flux, 12次MFCCsのマハラノビス距離,確率モデルを用いて求めた音の発生確率を観察した結果,それらを異常候補として検出できる可能性が得られた。
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