作業服を中心に人体帯電圧による着衣の静電気帯電性測定方法を考案した。考案した試技は2種類である。着衣とインナーウエア間で一定時間摩擦動作を行った後、直ちに脱衣する動作と椅子に着座した実験者が着衣の背中部と椅子の背もたれ部間で一定時間摩擦動作を行った後に素早く立ち上がる動作である。帯電防止未加工の作業服と帯電防止加工作業服、合計10種類を試料として実験を行った結果,脱衣試技では帯電防止作業服の人体帯電圧は安全なレベルにあることが確認された。しかし、椅子からの立ち上がり試技においては帯電防止作業服であっても70%以上の試料が3kVを超過し、50%が火花放電が懸念される5kV以上の帯電圧を記録した。
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