本研究では着用者の個々の体形,嗜好に適した心身ともに心地よい衣服であるパーソナルファッションに求められる要因について追究した。着心地の良い衣服に対する意識の調査に加え,実験的な検証としてタイトスカートを用いて,オーダーメード仕様の注文服と既製服の比較を筋電図と脳波測定により行った。また着衣シルエットに影響を及ぼす下着であるブラジャーについては,専門家によるフィッティングの有無との差異を検証した。その結果,着装感と見た目の評価ともに,体形に適合した衣服が良かった。また衣服の柄は,対人の年代層の評価を想定して柄を選択することによって,好印象を有するパーソナルファッションになることがわかった。
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