本研究はALS者の住環境におけるスイッチの一つであるBCIの問題を解決した。ALS者と作業療法士を対象としたニーズ調査を行い,(1)文字入力効率の向上,(2)利用姿勢に合わせた電極配置の検討を行った。(1)文字入力精度を高く維持しつつ文字入力時間を短縮する手法を考案した。実験とシミュレーションの結果,入力時間は1文字当たり,最良で81.6(sec/char)から 21.1(sec/char)に短縮され,60.5 秒改善された。(2)後頭部に電極を配置できない生活姿勢において負荷の少ない電極配置を検討した。その結果,電極数8から1個まで正答率100%を維持することができた。
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