要介護高齢者の自宅での継続居住を支える中核サービスである定期巡回・随時対応と小規模多機能の普及に向けた課題を明らかにするために、①デンマークF市の訪問介護サービスの実態調査、②小規模多機能と定期巡回の実態調査を実施した。その結果、デンマークではコンパクトで効率的なサービスエリアを確立できていることが確認された。日本での調査からは、定期巡回において、顧客定義とそれを踏まえた普及啓発を通じて安定的な利用者確保、ケアマネジャーとの親和的協働、拠点単位での取り組みが重要な意味をもつこと、通所や短期入所といった外部化されているサービスとの調整に課題があることが明らかとなった。
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