繊維材料に対して「快適性」を求める社会的ニーズがあり、そのための快適・健康を向上させる機能性素材の開発が行われている。更には製品化する上で、機能性材料の機能保持は重要な研究課題となっている。独自の調査から、繊維への機能保持には繊維および機能性材料の両者を改質制御することが必要との仮説結果を得ており、本研究ではこの仮説の実証と機能保持条件を明らかにすることを目的とする。両者の改質制御は、紫外光を用いて、イオン化官能基を導入する手法により行う。また、機能性材料は一般的に粉体形状であるため、高効率粉体用照射装置を新たに開発・活用して、イオン化官能基導入の効率を高め、粉体の改質制御範囲の拡大を図る。
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