ポリ袋を用いた個別調理を行う“パッククッキング”と保温調理を組み合わせた、“保温パッククッキング”は、食品中の抗酸化性やポリフェノール量、アスコルビン酸を保持し、また調理の消費エネルギー量を軽減させる調理法であることから、災害時に有用な調理法であることが実証された。しかし、連続して加熱をおこなうパッククッキングに比べて、根菜類の軟化に時間を要すること、また炊飯においては、保温調理のみだと食味が悪いことから、加熱時間を取ったのちに保温調理を行う必要があるなど、食材ごとの特徴を考慮した調理方法の改良が必要であることが示唆された。
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