ブロッコリースプラウトに含まれる機能性因子グルコラファニンを混ぜた高脂肪食を与えたマウスは体重増加率が約15%抑えられ,内臓脂肪量が約20%減少し,脂肪肝と血糖値の 上昇が抑えられた。その作用機序として,グルコラファニンが,①脱共役タンパク質1(UCP-1)を増加させ,エネルギー消費の増加と脂肪燃焼をもたらすBrowningを促進した。また,②グルコラファニンは,内毒素(LPS)を過剰産生するデスルフォビブリオ科の腸内細菌の増殖を抑制しており,血液中の内毒素を低下させ,代謝性エンドトキシン血症を改善するという作用を発見した。さらに,グルコラファニンの標的分子として転写因子Nrf2が重要であった。
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