我々は、精神的ストレスによる疾病リスクに対するローズマリー成分の効果を明らかにすることを目的とし、拘束によりストレス状態にしたマウスに対するカルノシン酸(CA)及びローズマリー葉抽出物(RLE)の効果を調べた。その結果、一定時間の拘束処置によって引き起こされた血清IL-6及びコルチコステロンの増大が、CA摂取により軽減されることがみられた。また拘束処置による小腸の杯細胞数の減少と肝臓脂質含量の変動が、RLE摂取により改善されることがみられた。以上より、CAが抗ストレス効果を有することが示唆された。精神的ストレスによる疾病リスクに対して、CAが有効な軽減効果を示す可能性が考えられた。
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