科学的に栄養制限(カロリー制限、CR)が、身体に数々のBenefitをもたらすことが明らかになりつつある。しかし、その作用機序は不明確である。CR時には、肝臓において脂肪酸からケトン体(3-ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、3HB)が大量に合成され代替エネルギー源として血流により全身に運搬される。ドライアイに対するCRの効果を、3HBに着目し、ラットドライアイモデルを用いて検討した。その結果、CR群、3HB投与群ともに、ドライアイ状態における涙液分泌機能を維持し、CRのドライアイに対する有用性と、その作用に対し3HBが重要な役割を果たすことが示唆された。
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