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2016 年度 実施状況報告書

香辛料によるGABA合成酵素の活性化と減塩そして塩味情報伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K00872
研究機関龍谷大学

研究代表者

植野 洋志  龍谷大学, 農学部, 教授 (30241160)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードGABA / 塩味 / 情報伝達 / 香辛料 / 塩味増強 / 減塩 / タンパク質
研究実績の概要

塩味増強効果を示す香辛料をGAD67活性を指標としてスクリーニングした(継続).減塩食品の取り組みにおいて,減塩パン,煮物などについて検討した.これは,通常のレシピの半分の塩分量とその減塩レシピに香辛料を加えたもので比較している.官能試験を行うため,人選なども行っている.塩味の情報伝達機構をタンパク質レベルで解明する取り組みを行っている.表面プラズモン共鳴法を用いて,GAD67の特異的な配列に相当するペプチドを合成し,そのペプチドと相互作用するタンパク質をスクリーニングした.標的タンパク質はサル脳の抽出物を用いた.本来は舌ですべきであるが,舌の味蕾での情報伝達機構はシナプス経由とされており,脳とは同等な様式であることを仮定して進めた.ペプチドと相互作用するタンパク質の同定に成功し,その精製と実際の相互作用をGAD67を用いても検討した.さらに相互作用すると思われる他のタンパク質を見つけることができた.現在,研究成果を発表すべく準備中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前任校を退職し,新しい環境で教育研究に従事している.新設の学部であることで,学生の研究室への配属はまだであり,また,スタッフもいない設定であることで,研究代表者一人が行っている.その意味では少し遅れ気味であるが,ほぼ順調と判断する.パートタイムのヘルパーを雇用する予定でいるが,大学のローケーションが不便なところであり,なかなか困難である.

今後の研究の推進方策

減塩食品の開発は望まれている課題なので,なんとか商品化に向けて動けるように基礎的な研究を終えたい.塩味の情報伝達機構は,細胞内でのリン酸化とは別のタンパク質・タンパク質相互作用を介するものであり,新しい形での情報伝達機構としての成果をだせる部分と考え,完成に向けて進める方針でいる.

次年度使用額が生じた理由

年度末の予算の学内締め切りに際して,残高が不明瞭であったため,アルバイト雇用者のスケジュール調整がうまくできなくて未使用残額が生じた.

次年度使用額の使用計画

今年度のアルバイト雇用経費として使用したい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 天然物由来成分の塩味増強効果を定量的に評価するシステム開発の経緯2016

    • 著者名/発表者名
      植野 洋志
    • 雑誌名

      日本醸造教会誌

      巻: 111 ページ: 182-190

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公開日: 2018-01-16  

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