研究課題
本研究では、予想不可能な加工食品の劣化や汚染状況の把握に新たなアプローチとして、ビッグデータ化モレキュラー解析を提唱し、その実用性への基盤構築を目指すこととする。本研究のコンセプトは、「加工食品の安定的な生産 = 膨大なモレキュラー情報の安定な統計比率」という当たり前な観点にある。本年度は、LC-MSによる加工食品からの多変量解析へ導入する基礎的な検討を実施した。具体的には、逆相系および親水性相互作用の両方によるMS-SCANデータを取り込むことで達成できた。いずれも、PCAプロットで示すことができた。次年度は具体的な汚染事例などを実施する予定である。
2: おおむね順調に進展している
本年度では、LC-MSに関する基礎的な検討および多変量解析への導入を目標とした。分離部に関する情報収集において、2つの分離モードを利用することで達成できた。
本年度開発したLC-MSおよび多変量解析システムを用いて、実際の粉ミルクなどの加工食品の汚染事例に応用していく予定である。
試薬類の発注の際の端数。
次年度の試薬代として利用。
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Food Chem
巻: 181 ページ: 318-324
10.1016/j.foodchem.2015.02.117