研究課題/領域番号 |
15K00884
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
堀口 逸子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (50338399)
|
研究分担者 |
城川 美佳 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (10177785)
益山 光一 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (40748878)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 食の安全 / デルファイ法 / 教材開発 |
研究実績の概要 |
目的は、食の安全に関する教育を担う教職員の共考を促し、教育・指導の質の向上により、児童・生徒の食の安全に関する学びを促進することである。そのための研究は2側面からなる。1)教職員の共考を促すために、理科及び社会科及び保健体育教諭の食の安全やリスクに対する考え方を明らかにすること。2)児童生徒の学びの促進のために、知識供与ではない参加型のリスクの考え方を学ぶ教材を開発し試行する。 1)では、考えを明らかにするためにデルファイ法による質問紙調査の実施を予定した。対象校30校を選定し各校各教科1名ずつ選定を校長に依頼したが、回答者個人からの協力依頼が得られず調査の信頼性を担保できる対象者数が確保できなかった。研究班会議において、対象者の選定法について、再検討し、1県から30校を選定する方法、またはWeb調査会社のモニターで中学校教師を対象とする方法の2案が出された。デルファイ調査後に量的調査としてのWeb調査を実施することを計画しているため、Web調査も未実施である。Web調査会社のモニターで中学校教諭を対象とすることで、全国的に選定できると考え、対象者への協力依頼方法を変更し、次年度実施する。調査協力者への情報提供として、リーフレットを作成できた。 2)では、教材開発は、5つの骨子がまとまった。それは、農薬、添加物など特定のハザードを連想させないこと、すなわち限定しないこと。架空のハザードを設定すること。また、ハザードと暴露量との関係からリスクが発生するため、それをシミュレーションできる設計とすること。コミュニケーションを主体とするため、ボードゲーム形式にすること。利用対象を小学校低学年以上とし、高齢者まで利用可能とする。ただし視覚障がい者への対応は困難と判断した。集団(学校のクラスなど)で利用し1グループ3~4名での利用とすること、である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
質問紙調査の実施において、調査の信頼性が担保できる協力者を得ることができなかったため、未実施となっている。対象者の選定法について再検討し、1県から30校を選定する方法、またはWeb調査会社のモニターで中学校教師を対象とする方法の2案が出された。デルファイ調査後に量的調査としてのWeb調査を実施することを計画しているため、Web調査も未実施である。 教材開発に着手し、骨子が固まった。
|
今後の研究の推進方策 |
デルファイ調査は、Web調査モニター対象とし、倫理審査書類の変更が認められ次第、調査を早急に開始する。分析にあたり新たな分担研究者の参画を得てスピードアップを図る。結果を踏まえた質問紙調査をWebサイトを利用して実施する。 今年度着手した教材開発において、年度末に研究協力依頼できたゲーミングの専門家を含め、完成させる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた調査が、対象者の確保ができなかったために未実施となり、最終年度に対象者選定方法を変更して実施するため。
|
次年度使用額の使用計画 |
未実地となったデルファイ法調査の調査対象者はWeb調査会社モニターと変更しているため、謝品の必要はなくなった。Web調査会社への調査委託となる。
|