研究課題/領域番号 |
15K00971
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
株丹 洋一 信州大学, 学術研究院人文科学系, 教授 (10115553)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | RCE制度の目的 / RCEウプサラ |
研究実績の概要 |
1.国連大学サステナビリティ高等研究所(UNU-IAS)を訪問し、3人のRCE担当職員から、最近のRCE(Regional Centre of Expertise on Education for Sustainable Development=持続可能な発展教育の地域拠点)活動に関する貴重な情報を入手することができた。国連大学サステナビリティ高等研究所は、RCE活動の目的を、従来の持続可能な社会を担う人材の育成から、RCE制度が創設されることになったDESD(Decade of Education for Sustainable Development=持続可能な発展教育の10年)制度が目指し、さらにDESD制度が創設されることになったESD(Education for Sustainable Development=持続可能な発展教育)の最終目標である持続可能な社会の実現へと射程を拡大したことを確認することができた。 2.スウェーデンのRCEウプサラを訪問し、3人の職員から、RCEウプサラに関する貴重な情報を入手することができた。RCEウプサラは設立されて間もないが、RCEウプサラの事務局が置かれ、RCEウプサラの中心となっているウプサラ大学では、大学のカリキュラム編成や個々の授業の立案にも学生が参加し、学生が学びたい授業を学べる制度が構築されており、その結果、高い教育効果を挙げているが、ESDに関しても、ウプサラ大学の学生達の議論の中から、RCEウプサラが設立された。RCEウプサラは、現在までのところまだ目立った活動成果を挙げていないが、RCEの構成員の活動意欲が非常に高いことから、今後の活動に大いに期待できる新しいタイプのRCEであることが判明した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成27年度は国内RCE6地域の訪問調査を行う予定であったが、1地域のRCEの訪問調査しか実施できなかったため、「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
1.未訪問の国内RCEの訪問調査を実施し、各RCEの設立経緯と組織と活動、優れた点と問題点等を明らかにする。 2.未訪問の北欧及びドイツのRCEを訪問し、各RCEの設立経緯と組織と活動、優れた点と問題点等を調査して、明らかにする。 3.国連大学サステナビリテイ高等研究所を再度訪問し、RCE活動に関する最新の情報を得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度後半に予定していた国内RCEの訪問調査を次年度に延期したため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度に予定していた国内RCEの訪問調査、平成28年度に予定している国外RCEの訪問調査、国連大学サステナビリティ高等研究所の訪問調査に使用する。
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