研究課題/領域番号 |
15K00971
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
株丹 洋一 信州大学, 人文学部, 名誉教授 (10115553)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | RCEの現状 |
研究実績の概要 |
1.RCE中部に関する訪問調査を実施した。RCE中部の事務局職員から、RCE中部の設立経緯及び活動について説明を受け、関連資料の提供を受けた。また、環境省中部地方環境事務所の担当職員と環境省中部環境パートナーシップオフィス(EPO中部)の職員から、中部地域におけるESD活動について説明を受け、関連資料の提供を受けた。 2.RCE岡山に関する訪問調査を実施した。RCE岡山の事務局を訪問し、3名の担当職員から、RCE岡山の設立経緯及び活動について説明を受け、関連資料の提供を受けた。RCE岡山は、国連大学サステナビリテイ高等研究所から毎年優秀賞を受賞しているだけでなく、国連大学サステナビリテイ高等研究所が世界中のRCEを対象にして授賞しているいくつかの優秀賞のうちでも特に重要視されている優秀賞を2つ受賞しており、RCE岡山の活動が国連大学サステナビリテイ高等研究所から非常に高く評価されていることが判明した。また、RCE岡山は、2014年に開催された持続可能な発展のための教育の10年プログラムを閉じる世界大会の実施で得られた剰余金を有効に活用するため、RCEに関する奨励賞を独自に設定して授賞を実施しているが、このプログラムはRCE活動を活性化するための注目すべき独創的取り組みであると考えられる。 3.フィンランドのRCEエスポーに関する訪問調査を実施した。RCEエスポーの事務局を訪問し、広報担当職員から、RCEエスポーの設立経緯及び活動について説明を受け、関連資料の提供を受けた。エスポー市では、ESD活動とともにRCE活動がエスポー市の都市計画のなかに位置づけられており、RCE活動がエスポー市全体で実施されて、大きな成果を挙げていることが判明した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年度は、国内6地域及び国外4地域のRCEを訪問調査する予定であったが、国内2地域と国外1地域のRCEの訪問調査しか実施できなかったため、「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
1.未訪問の国内4地域のRCE及び国外5地域のRCEを訪問し、各RCEの設立経緯と組織と活動、優れた点と問題点等を明らかにする。 2.国連大学サステナビリテイ高等研究所を再度訪問し、RCE活動に関する最新の情報を入手して、RCE制度の優れた点と改善点等を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度に予定していた国内及び国外RCEの訪問調査の一部を次年度に延期したため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度に予定していて実施しなかった国内及び国外RCEの訪問調査、平成29年度に予定している国外RCEの訪問調査、国連大学サステナビリテイ高等研究所の再度の訪問調査に平成29年度請求額と合わせて使用する。
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