• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

日本における「環境教育」から「ESD」への質的変容に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K00991
研究機関立教大学

研究代表者

阿部 治  立教大学, 社会学部, 教授 (60184206)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードESD / 環境教育
研究実績の概要

本研究は我が国における環境教育からESDへの質的変容について、主に先進的な自治体や学校、NPOなどを訪問し、関係者へのインタビュー調査・分析を行うことで、明らかにすることを目的にしている。このため、初年度は、主にインタビュー調査を行い、分析・検討するための資料を作成した。
環境教育並びにESDに積極的に取り組んでいる自治体(北海道羅臼町、宮城県気仙沼市、山形県高畠町、長崎県対馬市、岡山市、岡山県西粟倉村、松山市、愛媛県内子町)を訪問し、教育委員会、環境部局、場合によっては学校・NPOなどで環境教育/ESDに中心的に取り組んできた方々を対象にインタビュー調査を行った。これらのインタビューは文字起こしを行い、今後の分析のための資料づくりを行った。
また、本科研に関連する海外調査も以下のように行った。
ESD先進国として知られているスウェーデンのウプサラ大学に一月間、滞在し、同大学のESDセンターの取り組みを中心に情報収集と研究者間の交流を行った。同様に、韓国・中国・台湾での環境教育・ESD調査、さらにはインドで開催されたESDG国際会議(CEE,インド政府、UNESCO,UNEP主催、2016年1月11-13日、アーメダバード)の全体会議のパネリストとして招待され、日本のESDに関連する動きについて発表を行うとともにSDGsに果たすESDの役割を明確にするというESDを取り巻く最新の動きについて情報収集を行った。
同様に、岡山市で開催された日中韓環境教育会議、大牟田市での世界遺産学習大会などを通じて、関連情報の収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査対象自治体におけるインタビュー調査による資料収集はおおむね順調であり、このまま進行したならば研究期間内に一定の成果を上げることが可能と考える。

今後の研究の推進方策

引き続き、インタビュー調査を継続し、検討するためのデータを収集に努めることとする。

次年度使用額が生じた理由

ESDの先進国であるスウェーデンへの調査を計画していたが、それについての予算は学内予算を申請しており、不採択になった場合は本課題からの支出を想定していた。このため交付申請書の本年度の計画に記載しなかったが、学内予算が採択になったため、結果、スウェーデン出張に関する費用分が繰り越しになった。

次年度使用額の使用計画

本研究課題の遂行のための調査旅費として使用するほか、研究計画を遂行する上でパソコンやカメラなどのインフラ整備や海外での研究成果の発表に伴う翻訳などの必要性が生じたことから、これら対して活用したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] GAP and SDGs Strengthening Commitments2016

    • 著者名/発表者名
      Osamu Abe
    • 学会等名
      International Cinference Education as a Driver for Sustainable Development Goals
    • 発表場所
      CEE, Ahmedabad, India
    • 年月日
      2016-01-12
    • 国際学会 / 招待講演

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi