研究課題/領域番号 |
15K00998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 神戸女学院大学 |
研究代表者 |
三宅 志穂 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (80432813)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 科学教育 / 科学リテラシー / グローバルシティズンシップ / 大学生 / 環境倫理 |
研究成果の概要 |
本研究は,大学生レベルでの知識・技能,概念,倫理的価値観,学習プロセス,コミュニケーションを体系的に含みながら,今日のグローバルシティズンシップが目指す「知識・理解,スキル,価値観・態度」につなげ,行動力として転換する科学教育の手法を新たに探る。具体的な教授方略を大学生向けに実践,検証することにより,今日の大学生に育成すべきシティズンシップ的要素として「野生動物と人との共存」に着目して教材開発に取り組む。本研究の成果により,動物園資源の活用によってグローバルな生物多様性保全問題を具体的に伝えるツールの制作開発,制作したツールが知的・情緒的側面から有効に機能することを実証できた。
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自由記述の分野 |
科学教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,理科や自然科学の教育研究が構築してきた科学リテラシー育成の手法を,グローバルシティズンシップに転換するという,新規的な実践研究である。さらに,具体的な教材開発とその効果を丹念に検証して,国内学会だけでなく国際学会においても広く発信した点で,国際的な波及効果と実証性を提示できた。自然科学領域における高等教育の基準が,科学・技術の発展に寄与することを求めてきたこれまでのあり方に,現代国際社会の求めるシティズンシップ基準を取り入れようとした点は,これからの高等教育における科学人材育成論に一石を投じるものである。本研究の成果は,大学生を学習者から活動力ある市民へ成長させるモデルとなる。
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