近年のものづくり産業における大量退職などの問題により,ものづくり力の教育システムの整備が極めて重要となっている.本研究では溶接技能を対象として,学習者の熟達度に適した技能教育支援システムの開発を目的とした. 本システムは,パターンマッチング技術のMT法により技能の定量評価を可能とした.また,技能要因解析および技能情報構造化手法を開発し,被覆アーク溶接の技能情報構造化を実施した.この構造化情報より初級学習者に効果的な学習を実現できる新指導法を作成し,従来指導法との比較から優位な学習効果を得ることができた.また,学習者は技能に関する身体情報の気付きが得られ,情報の再構築化が可能となった.
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