研究課題/領域番号 |
15K01032
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
助川 たかね 岡山県立大学, デザイン学部, 教授 (10440421)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 領域横断 / 事例研究 / 高度職業専門人材 / ケース / 持続可能性 / 都市開発 / 海外先進事例 / ハイライン |
研究実績の概要 |
・平成27年度前半に実施予定だったフランス・ヴァンセーヌでの事例対象開発地域の現地調査については、テロによる欧州の治安悪化を受けて延期することとした。政治状況にもよるが、28年度後半に実施予定である。 ・28年度に予定しているシンガポールの事例対象開発地域の現地調査については、27年度中に別研究費で現地出張の機会を得たため、関連書籍・資料を入手、文献調査及び国内での事例関連領域に関する勉強会への参加による情報収集を中心に研究を進めた。 ・上記勉強会において、ケース教材開発に際して開拓が必要であった企業や担当者との人脈が形成された。 ・日本語及び英語の教育用ケース教材及び指導書の入手については、当該分野と関連する教材が予想外に少なく、分析に値する量の教材が集まらないことが判明した。これまでケース教材の購入のため調査していた機関を拡大するための調査を行い、欧州・アジアの大学院を加えることとした。 ・一方で、当該分野の教材不足は欧米においても顕著であり、刊行した際の需要は高見込まれる。 ・全体としては、核となる対象地区の現地調査の延期や基礎資料の入手のやり直しによって、計画が遅れていることは否めない。ただし、海外を対象とした研究計画であることから不測の事態による半年から1年程度の遅れは見込んであり、計画全体に影響はないものと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
・平成27年度前半は対象事例があるフランス・ヴァンセーヌでの事例対象開発地域の現地調査を計画していたが、テロによる治安の悪化によって、実施を延期することとした。 ・この現地調査の延期によって、一部実施計画が1年遅れる見通しであるが、全体に前倒しの計画になっており、テロなど不測の事態が起こっても全体計画期間での調整は問題なく行える。 ・一方、28年度に計画していたシンガポールの事例対象開発地域の現地調査については、他の研究費による同開発地区への出張があったため、関連文献や資料といった基礎調査資料を入手することができた。そのため、資料調査を計画より先行させることができた。 ・日本語および英語の教育用ケース教材および指導書の入手については、当該分野と関連する教材が予想外に少なく、分析できるだけの量が集まっていない。一方で、当該分野の教材不足は欧米においても顕著であり、刊行した際の需要は高いとも見込まれる。
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今後の研究の推進方策 |
・平成27年度前半に実施予定だったフランス・ヴァンセーヌでの事例対象開発地域の現地調査については、政治状況にもよるが、28年度後半に実施予定である。 ・28年度に予定しているシンガポールの事例対象開発地域の現地調査については、27年度中に別研究費で現地出張の機会を得て関連書籍・資料を入手できたため、資料調査を充実させた後の29年度前半に時期を移すことで、全体計画期間での調整をはかる。 ・事例によっては、現地調査にあたる研究分担者を追加することで、より横断的な視点での調査手法の導入も視野に入れる。 ・日本語及び英語の教育用ケース及び指導書の入手については、当該分野と関連する教材が予想外に少なく、分析できるだけの量が確保できないため、欧米の経営大学院を中心としていた入手先機関について国および分野を拡大することで再度リストアップし、一定量の確保を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
・事例対象地区のあるフランスへの現地調査をテロによる治安悪化により延期したため、その旅費が未使用となった。 ・当該分野の教育用ケース教材の刊行状況が予想以上に低かったため、購入を見合わせ、購入対象機関を広げて再度リストアップしてから購入することとした。そのケース教材購入費が未使用となった。 ・以上2点の調査時期の遅れから、データ整理にかかる人件費が未使用となった。
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次年度使用額の使用計画 |
・フランスの現地調査は政治状況に問題がなければ、28年度後半に実施する予定である。 ・教育用ケース教材の購入は、28年度中に完了する。 ・人件費については、米国の対象事例のデータ整理を先行させる。
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