研究課題/領域番号 |
15K01033
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
大塚 一徳 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (70259688)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ワーキングメモリ / 高齢者 / モバイル端末 / タッチインタフェース / 認知負荷 |
研究実績の概要 |
本研究は,高齢者のワーキングメモリ容量個人差がモバイル端末操作に及ぼす影響について検討し,高齢者用モバイルラーニングシステムの開発と運用において認知負荷を考慮したシステムとするための知見を得ることを目的としている。 本年度は,高齢者実験参加者の募集と登録及び実験用プログラムの開発を年度当初に行った。また,開発した実験用プログラムを試験的に運用し予備実験を実施した。年度後半には,当初予定していた通り,1ヶ月あたり10名程度の高齢実験参加者に対して,4時間の個別実験を実施した。その成果の途中経過についても,学会発表を行った。 本年度の予備的実験によって,開発した実験用プログラムの有効性とワーキングメモリの査定方法の有効性が認められた。これによって次年度以降,被験者の募集と実験計画の立案と実施における改良点についても示唆を得た。 実験データの分析結果が十分な効果量を持つために必要な参加者数を確保するために次年度以降の地域からの高齢参加者募集のノウハウも得ることができた。一方,実験参加者のジェンダーの偏りといった改善すべき問題もあきらかになった。次年度以降このような点について,考慮しながら,実験参加者の募集と登録を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は当初予定していた,実験プログラムの開発,高齢実験参加者の募集,予備実験が予定通り実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では,地域から高齢実験参加者の協力を得ることがもっとも必要であるため,高齢実験参加者を募ると同時に,シルバー人材センター,地域の広報誌への募集広告の掲載,チラシの配布等といった方法も活用し次年度以降も高齢実験参加者を募集する。応募があった高齢実験参加者は順次登録し,継続的に実験を実施していく。 また研究成果の一部については先行して分析を実施し,途中成果を学会等で発表して行く予定である。
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