本研究の目的は医学生を対象とした効率的な内視鏡外科手術手技トレーニングプログラムを開発することである。手技の習熟や学生のモチベーションの向上には難易度の高いタスクを履修させることが有用で、その際には同じグループの他の学生に成績が影響されることも証明された。その結果をもとに難易度を少しずつ上げたタスクを段階的に履修させるトレーニングプログラムを作成したが、実習が多忙のため学生のモチベーションが維持できずにトレーニングが完遂できない例や立ち会う教官側の時間的制約で学生の要望に応えきれない例も認められた。したがって教官不在でも学生が随時履修可能で魅力的な自習プログラムが必要であると考えられた。
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