研究課題/領域番号 |
15K01055
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
KIM Jaejeong 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (20736152)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 手術テキスト / 医学教材 / 3DCG / マルチメディア教材 / 有用性評価 |
研究実績の概要 |
本研究では外科教育の効率化、魅力ある外科教育の構築を目的にタブレット上でダイナミックに操作できる手術書の開発と運用を行った。本手術テキストはCT-DICOMデータから作成された3DGCモデルや動画、インタラクティブ画像、音声など多彩な素材が収められており、手術手技を3次元的に習得可能とする外科手術の教材である。肝臓編はApple社のiBooks Storeにて出版され、持続的にアップグレードを行なっている。また、手術テキストの有用性を評価するためにアンケート及びテストを持続的に実施している。第2次有用性評価は、筑波大学医学医療系の4~5年生の医学生を対象(計:74名、男:47名、女:27名)に、テキストが搭載されたiPadを4週間貸し出した。テストでは約47%の成績が向上され、アンケートの自己評価もよい得点で評価された。さらに、他大学・病院おいても有用性評価を実施した。10箇所の医学大学、病院にて本手術テキストを搭載したiPadを6ヶ月間貸与してアンケートを実施した。計42名(外科医:24名、研修医:3名、医学生:6名、看護師:9名)が回答し、自己評価が良い得点で評価された。 また、肝臓編を海外に配信するために英語版のテキストを作成した。近日中に海外のiBooks Storeにて出版する予定である。 膵臓編手術テキストの作成を開始して、現在50%の完成度に達している。膵臓編も肝臓編と同じく、iBooks Authorを用いて作成し、「.ibooks」のフォーマットで出版する。コンテンツは、膵臓3Dモデルを用いた手術シミュレーション動画及び実際の手術動画、3Dアニメーション、音声解説などが含まれる。今年度中に出版する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
肝臓編手術テキストのアップグレードを持続的に行なっている。 肝臓編手術テキストの有用性評価を持続的に行なっている。 肝臓編手術テキストの英語版を完成した。 膵臓編手術テキストを50%程度完成した。
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今後の研究の推進方策 |
29年度の研究では、肝臓編の手術テキストを持続的にアップグレードを行い、海外に向けて配信をも開始する。また、中国への出版を予定しているため中国語版を作成する。現在、中国協和医科大学出版社(Peking Union Medical College Press)とともに出版を向けた交渉を行っている。膵臓編の手術テキストを完成させ、iBooks Storeにて出版を行う。手術テキストの改良及び有用性を評価するために持続的にアンケート調査を実施する。
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