本研究では,学級いじめ問題の解決のために,人工学級ゲームを提案した.複数のプレイヤがプレイする(マルチプレイ型)と,2~3時間を要しプレイヤが飽きるようになる.一方で,一人のプレイヤがプレイする(シングルプレイ型)と他者がすべてエージェントのために本気でプレイしないという問題があった.この問題を解決するため,他者の半分はプレイヤであると騙し,シングルプレイ型ゲームで実験を行った.その結果,実験参加者は本当に他者がプレイヤであると騙された.特に排除行動を仕返して来たり,包摂拒否したり,合理的でない行動を採る者を他のプレイヤだと認識した.
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