研究課題/領域番号 |
15K01060
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
北條 礼子 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (50199460)
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研究分担者 |
松崎 邦守 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90584160)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ポートフォリオ / CLIL(内容言語統合型学習) / 文字指導 / 小学校英語 / 外国語活動 |
研究実績の概要 |
2020年度から小学校高学年において英語が教科化され、中学年において外国語学童が必修化となる。また、現在中学年からの外国語活動の必修化に伴う、学外の塾頭での英語学習の有無による英語格差が指摘されている。高学年5年生児童の英語学習への動機づけの低下についても指摘されている。現在までの外国語活動の内容が児童の発達に合致していないことから、児童の知的好奇心を刺激する活動内容が必要であることも指摘されて久しい。以上の状況の下、中学年児童の英語力格差の縮小を念頭に、英語学習の動機づけの向上のための手立てとして、①文字指導、②ポートフォリオ作成、③CLIL型活動を組み合わせた学習プログラムを構築し、その効果を確認した。 まず、文字指導であるが、以前から取り組んでいる、アルファベットや英単語、簡単な英文を書くことを積極的に取り入れ、フォニックスによりアルファベットの大文字・小文字、簡単な英単語を読み書きできる文字指導の学習プログラムをさらに改良し、実施した結果、児童から文字学習に対し肯定的な評価が得られた。次に、ポートフォリオ作成であるが、高学年児童に対してこの活動が効果的であることを確認済みであったが、中学年児童を対象とした場合も自立学習への態度養成に効果があり、教授ツールとしての効果が期待できることがわかった。さらに、自分が書いたものを収集し、振り返ることができることから評価ツールとしての効果も期待できることが明らかになった。ただし、高学年児童を対象とした場合より、授業者による、より丁寧な支援が必要であることと、カンファレンスの実施が特に効果を上げるうえで重要になることが明らかになった。最後のCLIL(Content Language Integrated Learning: 内容言語統合型学習)型の活動も作成し実施したが、児童から公的的な評価が得られた。
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