我々は「ボトムアップから始めるデジタル教科書」を提案し,複数の大学で実証実験を行った。実証実験の対象とした科目は,情報系科目や語学系科目,物理系科目など多岐に及ぶ。授業形式は,一般的な対面式の講義形式やゼミ形式,反転授業形式などで実施した。更に,iPadを支給する方式のほか,学生自身の端末を使う,いわゆるBYOD(Bring Your Own Devices)環境でも実験を行った。デジタル教科書はインタラクティブ要素が重要であり,画像,音声,動画などのメディアを用いるだけでなく,LMSと連動させることで授業で効果的に利用できることがわかった。デジタル教科書を利用した学生の評価は良好であった。
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