現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」の(1)から(3)に対して,次の進捗状況にあるため,おおむね順調とした。 (1)JAVAアプレットの代わりにPHPを利用したLMSを開発した。この結果,システムのLMSクライアントを代えるだけで,LMSサーバは従来のサーバをそのまま活用できることができた。JAVA8の端末ではIE11,Chrome,Android4.4搭載の各ブラウザで,SCO教材の提示から学習データの保存までが動作可能であることを確認した。 (2)英単語と英文法の学習時間をMTSで分析した。この結果,英単語ではマハラノビス距離から,選択式に比べて混合式の学習時間は長いが,問題形式によらず,一部の英単語と熟語のSN比の利得が大きいことを明らかにした。また,英文法では記述式の学習時間を分析し,音声の有無による合格時間の差異を求め,SN比の利得からBe動詞より一般動詞,現在形より過去形,YES/NO疑問文よりWH疑問文の学習時間が長く,学習時間では音声を何度も聞くが,合格時間では音声なしで回答していることを明らかにした。 (3)クレペリンを対象に,男女の脳波を測定し,比較した。この結果,同じ右利きでありながら男女間の左脳と右脳の使われ方に違いが生じることを明らかにした。女性は男性に比べ脳梁の結びつきが密なことから, 左脳も右脳もバランスよく活発に働いたと考えられる。右利きは脳梁の結びつきが女性に比べて密でないことから,左脳しか活性化されないと考えられる。男性両利きにおいては男性右利きに比べ,日常生活の中で左右両方の手を比較的多く使うため男性右利きに比べ, 左脳と右脳のどちらも活発な働きをしたと考えられる。また,女性右利きよりも男性両利きの方が時間経過に比例して,脳が活発に働くため,クレペリン作業における平均回答数が男性両利きの方が多いことを明らかにした。
|