研究実績の概要 |
本年度は研究最終年度であり、主に成果報告を中心に実施した。昨年度に続き、深層学習および機械学習を利用した大規模学習データに対する学習分析手法を中心に研究を行い、論文執筆や、研究代表者の児玉が学習分析学会理事としてセミナー等を主催し、我々の研究活動の報告を行った。 最初に、2017年6月にポルトガルで開催された国際会議にて、これまで統計解析を用いた学習分析手法を深層学習を用いた手法に拡張した発表を行った。2017年8月には、学習分析学会が主催して、LASI-Asia を上智大学で開催し我々の研究の発表を行った。さらに、2017年12月には、米国ラスベガスにて、2018年3月には、学習分析分野ではトップカンファレンスであるLAK18(Learning Analytics and Knowledge 2018)にて我々の研究の発表を行った。いずれも、大規模学習データに対する学習分析方法を確立するために、機械学習および深層学習も用いた研究の報告である。 その他、2017年5月には、昨年度国際会議 KES-SEEL-16 にて発表した際に、主催した Bradley 大学(米国)の Vladimir L. Uskov 教授らと共同研究としてミーティングを行い、論文誌 Smart Universities, Concepts, Systems, and Technologies にて論文を発表した。本論文は、これまでの研究をまとめた論文であり、Smart University に関する我々の考察である。 本課題の最終的には、深層学習分野での技術の発達が急速に進む中で、複数の論文を発表することができたが、学習者へのフィードバックに関する考察はまだ不十分であり今後の課題である。2018年度からの別課題にて継続して研究を続けていく。
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