研究課題/領域番号 |
15K01097
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
佐藤 慎一 日本福祉大学, 全学教育センター, 教授 (10410763)
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研究分担者 |
影戸 誠 日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 教授 (50351086)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | Project Based Learning / Community of Inquiry / オンライン協働作業 / 高等教育 / ルーブリック |
研究実績の概要 |
国際協働でのプロジェクト型学習(PBL)を昨年度に継続して実践した。海外学生が1名あるいは2名、日本側が多人数(100名程度)というパターンでの実践の他、日本学生と海外学生各2-3名程度、計4-6名程度のグループによる協働調査・研究活動もデザイン・実践した。さらに、学生グループ(6名)が主体となり独自に海外フィールドワークを企画・実践する取り組みの支援も行った。
本年度はこれら実践を評価するためのルーブリック作成に取り組んだ。多様性に関する先行研究調査結果や、VALUEルーブリック等、公開されているルーブリックで関連するものを参考として研究者・研究分担者で協議の上、作成した。ルーブリックは、活動全般を評価可能な指標とした。活動全般を評価しながら、本研究としては、中心的テーマであるオンラインコミュニケーションに着目して分析を深めていくことを予定している。作成したルーブリックは、対象となる実践に中心的に取り組んだ学生に開示の上、意見・コメントを得て改定していく予定であり、そのための調整を行った。
eポートフォリオに関しては、学生個人による作成は、非技術系の学生にとって敷居が高く、現時点では困難であるとの認識に至った。そこで、ともに取り組むメンバーの間で活動のプロセスを蓄積していくことを意識し、グループとしてのeポートフォリオ構築に取り組むこととし、実践により各種ICT環境上に多くの情報を蓄積した。こうして蓄積された情報を振り返り等、学生の学習や次なる活動にいかしていくための方策・可能性について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度、学生にアルバイト・研究協力として、オンライン協働作業時のプロセスの記録、ログデータの整理・類型化といった作業の依頼を予定していたが、作業場所の問題で十分に進めることができなかった。本年度は概ね順調に進め、遅れを若干取り戻しはしたものの、すべてを取り戻すには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
調査・研究自体は、予定に従って実施していく。アルバイト作業を依頼した学生の複数名から、継続的な協力が得られる見込みであるため、2年目のペースで遅れを取り戻すことで、計画した内容はすべて遂行できる予定である。 ルーブリックの評価・検証では、新たな協力者を募る必要があるため、事務的作業が滞り、研究推進に影響することも懸念される。手続き的作業に慣れた学生の支援も得て、事務作業を滞りなく行い、研究計画に支障が出ないように留意する。
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次年度使用額が生じた理由 |
1年目にアルバイト作業が、予定していただけ依頼できなかった分が、一定レベルで巻き返したものの、若干、継続している。
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次年度使用額の使用計画 |
2年目で依頼方針や作業手続きは定着を図ることができたため、最終年である3年目も継続する。新たなアルバイト学生が出る場合にも、既に手続きに習熟している先行学生の支援を得て、滞りなく事務手続きが行われるように配慮する。
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