研究実績の概要 |
本科研では,教室内でのインタラクティブな電子黒板・教科書の製作を目標としていた。さらに発展して産学連携で教材開発を行い,熟練農作業者や熟熟練職人の技能を伝承するためのeラーニングも視野にいれて研究を拡大した。ウェアラブルカメラ,360度カメラ,ドローンカメラなどを用いた撮影を行い,反転学習の教材作成を行い,グループ活動で農場、生産現場、グラウンドで実践を行うことである程度の成果があることを報告した。実践を行う部分を学習者とともに水平投射型電子黒板をつかいながらアクティブ・ラーニングを行うことにした。 チーム活動かグループ学習かの区別を行い,アクティブ・ラーニング,そしてその対概念としてパッシブ・ラーニングを明確にすることにより、反転学習を含むブレディッド・ラーニングという概念を明確にした。 これにともなって産学連携で水平投射型電子黒板を開発し,製品化することができた。これまでの電子黒板は垂直な面に書く必要があるので不慣れな生徒や学生には書き込みが難しく,アクティブ・ラーニング,特に協調学習におけるグループディスカッションでの利用は若干の困難をともなった. この方式では, これを水平面(机上)に投射することでこの問題点を解決した.さらに, 複数の机上投写型電子黒板をネット上で連携することで, 教室内でのグループワークや遠隔地とつないでアクティブ・ラーニングを行うことも可能である. これらの研究成果は更に大きく認められて,eラーニング国際標準化団体IMS Japan優勝賞(世界大会出場権獲得)を獲得した。「ウェアラブル・ドローンカメラを用いた次世代農業人材育成のブレンディッド学習の実践 Practice of blended learning of next generation agricultural human resources development using wearable cameras / drone cameras」というタイトルである。
|