本研究では、鑑賞者がモバイル端末を利用して美術作品に対する印象を容易に入力できる「印象評価ツール」と、ツールから入力された印象をサーバサイドで自動的に分析し、主成分分析などを行った結果をモバイル端末上で確認できる「印象分析ツール」を開発した。 印象評価ツールでは、サーバサイド技術を活用し、モバイル端末で印象を容易に回答できるインタフェースを開発した。鑑賞者は、モバイル端末のWebブラウザで美術鑑賞支援ツール(Webサイト)にアクセスし、印象評価を入力するインターフェースを表示する。インタフェースはレスポンシブデザインを導入し、スマートフォンやタブレット端末など、様々な種類の機器や画面サイズに対応できるようにした。 印象分析ツールでは、印象評価ツールと同様、サーバサイド技術を活用し、サーバ上で印象評価データの分析処理を行うシステムを開発した。鑑賞者が回答した印象評価データをサーバサイドで分析し(主成分分析やクラスター分析)、モバイル端末上で分析結果をビジュアルに表示できるようにした。
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