視覚障害者向け訓練施設が全国に70か所あるが,その分布は大都市圏に集中している.県によっては施設が一か所もないなど全国的に地域格差が激しいため地方の視覚障害者が施設へ通うには移動手段や費用,時間的な負担が大きい. 一方,クラウド技術の発展で利用者の位置に依らないサービス提供が可能となった.各サービスではファイル共有やネットミーティングを実現している. そこで我々はクラウドサービスを利用して「就労支援訓練」に含まれるパソコン操作について,視覚障害を持つ学習者が自宅でも訓練を実施し,支援員からサポートを受けられる「学習支援システム」を構築した.
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