• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

量子力学における確率概念

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 15K01123
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 科学社会学・科学技術史
研究機関日本大学

研究代表者

北島 雄一郎  日本大学, 生産工学部, 准教授 (40582466)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード科学哲学 / 確率 / 量子論 / 局所性 / 非文脈依存性
研究成果の概要

量子論は確率的な理論であり,すべての観測可能量の確定した値を予測することはできない。隠れた変数理論によれば量子論は不完全であり,すべての観測可能量の値を一意に決定するような隠れた変数が存在する。
量子論は隠れた変数を導入することによって完全になるという主張は,アインシュタインによってなされた。彼は,その議論において局所性条件を使った。本研究では,アインシュタインによる局所的操作を代数的場の量子論において定式化した。
量子論における隠れた変数の他の結果は,KCBS不等式である。この不等式は局所性条件ではなく非文脈依存性条件を用いる。本研究では,代数的場の量子論が文脈依存的な理論であることを示した。

自由記述の分野

科学哲学

研究成果の学術的意義や社会的意義

量子力学が誕生し現在に至るまで,その概念的基礎に関して様々な議論がなされてきた。有名な例は,アインシュタイン・ポドルスキー・ローゼン(EPR)による議論である。この議論で使われていた量子的な性質は,現在量子情報の分野に応用されている。
こうした量子的な性質の概念的基礎を調べることによって,量子情報において何が行われているのか,さらには量子情報の背後にある世界観がどのようなものであるかを明らかにする一助となるであろう。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi