教育における国民の期待は、児童の学力向上にある。その証拠に文科省主催全国学力調査には、毎年、国民の注目が集まる。特に、理科においては、科学技術立国をめざす上でも児童の学力向上は喫緊の課題である。今回の研究では、博物館と学校、民間の教育的資源や地域住民を活用した。さらに、単なる理科学力ではなく、活用型学力を育成するために、主体的・対話的で深い学びを導入した。その結果、学習意欲のうち、有用感と協働解決意欲が高まった。学力面では活用型の学力が向上した。今回の研究で、自然史系博物館には、関係機関との連携において、児童の学習意欲と学力の向上に大きな可能性があると考えた。
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