研究課題/領域番号 |
15K01157
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研究機関 | 大阪市立自然史博物館 |
研究代表者 |
佐久間 大輔 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸課長代理 (90291179)
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研究分担者 |
今村 彰生 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00390708)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 菌類資料 / 市民科学 / 保存科学 / 博物館学 / アマチュア育成 / アーカイブ / DNAバーコーディング |
研究実績の概要 |
1.コレクション形成過程の検討 青木実菌類コレクションについては、原田家目、イグチ目、ベニタケ目についてカラースライドのデジタル化をほぼ終えた。私家出版物であった「日本きのこ図版」が緻密な調査記録を伴っていただけでなく、写真記録や一部標本など、証拠によっても裏付けられていることが明らかになり、この成果の一部は2018年6月の日本菌学会で発表する。また、アマチュア活動と各博物館の菌類コレクションの形成過程についても同学会で発表する。 2.菌学会フォーレでの取り組み内容を菌学会ニュースなどに公表した。また、研究者にとってのコレクションマネジメント市民科学連携の重要性とその訓練課程としての学芸員資格取得について執筆した。アマチュア向けの記載マニュアルは2018年7月に刊行予定である。 3.菌学会大津フォーレで採集された標本に関しITS領域のシーケンスを行い、良好なシーケンスを多数得た。DNAバーコーディングの参考資料とすべく、公開を準備中である。過去のコレクション利用の留意点に関する論文は一本を投稿し査読待ち、もう一本は英文校閲中である。また、コレクションマネジメント上の標本庫でのカビ管理について発表、論文執筆を行った。 4.DNAシーケンスデータの公開、写真資料のデジタル公開について共同研究者と協議を続けている。資料寄託受け入れ団体との協議を進めている。博物館として、資料の公益性と著作権の整合性について、公開に必要な手順について内部で検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
共同研究者の体調不良があり、一部の作業を回復後に延期している。一分の成果発表もそれを受けて2018年度の菌学会とした。未実施分も含め2018年度前半にはおおむね終了させる予定となっている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の成果を基礎として2018年度夏には自然史博物館で菌類資料を公開する特別展を実施、アマチュア研究者の支援プログラムを拡充して継続していく方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
共同研究者の体調不良のため、一分の作業および成果発表を2018年度に延期したため。事業のほとんどを2018年6月の日本菌学会大会、残務部分を8月までに終了させる予定である。
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