研究課題/領域番号 |
15K01163
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
長澤 良太 鳥取大学, 農学部, 教授 (40314570)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 衛星リモートセンシング / Web-GIS / 動的土地利用図 / 農業的土地利用 / インドネシア / タイ |
研究実績の概要 |
本研究は,近年高分解能化が著しく進んだ衛星リモートセンシング画像をもとに参加型のWeb-GISを共通のプラットフォームとして導入するこのによって詳細な農業的土地利用,営農にかかわるローカル情報を取得し,従来のリモートセンシング画像解析だけでは知ることのできないより動的(時間的ダイナミクス)な農業的土地利用情報を地図化する方法とその利活用の在り方を具体的に示そうとするものである。この目的のために,研究初年度としてケーススタディエリアとなる地域の選出し,プレリミナリーサーベイをインドネシア,ヴェトナム,タイにおいて実施した。その結果,ローカルスタッフの対応,施設,現地の土地利用状況等からインドネシアとタイにおいて本研究の実施可能性が高く評価された。これによって,今年度以降,インドネシアとタイにおいてよりインテンシブな調査,衛星画像解析を実施していく方針が固まった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年,インドネシア,タイ,ヴェトナムの3カ国でプレリミナリーな現地調査を実施した。その結果,インドネシアではメソスケールとしてジャワ島全域の水田地域,よりミクロなスケールとしてスマトラ島の小農アブラヤシ農園地帯を,タイでは北部タイ,チャンマイ近郊農村地帯を今年度以降のインテンシブな調査の対象地域として選定し,現地ローカル研究者との協力体制も確立した。このなかで,先行的に研究を進めてきたジャワ島全域ついては衛星画像解析の結果から高精度の農業的土地利用図を作成することができたので,国際学会において口頭発表も行った。
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今後の研究の推進方策 |
インドネシアとタイにおいて,引き続き現地調査(よりミクロな農業的土地利用)を実施する。そのための高分解能衛星画像の前処理も今年度の早い段階で実施する。その後,現地での検証調査とともに,ローカル情報を取得するためのWeb-GISの立ち上げ(詳細なシステム設計を含む)を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度に中途で30万円の前倒し申請を行ったが,当初の前倒し金総額より3分の2程度の支出で現地調査が可能であったため,前倒金の約3分の1が繰り越される結果となった。
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次年度使用額の使用計画 |
現地調査は27年度より当初の計画通りに進行し今年度もその延長線上で実施するため,繰り越し金は今年度の現地調査費に充当する予定である。
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