本研究では、主にSAR画像データを用いて農業地域の動的土地利用区分を試みた。対象地域は中部ジャワに位置する約50km2の範囲で、そこにはジャワ島に広く見られるような複雑で混合した農業的土地利用が展開している。方法としては、全偏波画像データの後方散乱量を解析して最適な偏波の組み合わせを抽出した。さらに、二通りの偏波合成手法を適用し農耕作地の偏波散乱特性を検討した。複雑な農耕作地の分類に際して、複数の偏波散乱特性を統合する手法が有効であることが示された。この分類のために、Web-GISde収集したローカルな農業的土地利用に関するトレーニングデータが分類制度の向上に大きく貢献した。
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