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2018 年度 実績報告書

訪日外国人旅行者の増加と国境地域の変容

研究課題

研究課題/領域番号 15K01165
研究機関九州大学

研究代表者

高木 彰彦  九州大学, 人文科学研究院, 教授 (90197054)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード国境地域 / ボーダーツアー / 五島 / 与那国 / ポジショナリティ・シフト / 地域活性化
研究実績の概要

本年度は,長崎県五島市および沖縄県八重山郡与那国町の2ヶ所で現地調査を実施した.五島市での調査は2018年10月に実施した.これは,境界地域研究ネットワークJAPAN(JIBSN)主催による「JIBSN五島セミナー2018」および「ボーダーツーリズム五島・済州島」への参加を含むものである.セミナーのテーマは「境界自治体の行政交流」と「境界自治体の地域連携教育」であり,自治体によるさまざまな交流がネットワークの形成に大きな役割を果たしていることが理解できしたし,コリアエキスプレスエア機をチャーターして出かけた韓国済州島への旅は,国境離島経済・観光の活性化にチャーター便が大きな役割を果たしていることを実感させるものだった.
次に,3月に実施した与那国町での現地調査では,同町では3年前に実現した光ファイバー通信網の整備を活かしてNTTドコモとの協同により「極地連携XICT」による地域活性化プロジェクトが実現化されつつあり,離島におけるインフラの整備の必要性とその活用が重要であること,さらにはチャーター便を活用した観光事業の活性化の重要性も実感できた.また,同町では「日本最西端の地」という知名度を活かした地域活性化にも力を入れており,国境離島というポジショナリティの有効化と位置づけることができる.
以上のように,国境離島には国境の向こう側を視野に入れた新しい風が吹いており,これらの地域の置かれたポジショナリティの変化を感じ取ることができた.今後は,ポジショナリティ・シフトをキー概念として研究成果の報告をまとめていきたい.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 戦時下日本における国土計画と地政学2019

    • 著者名/発表者名
      高木彰彦
    • 雑誌名

      史淵

      巻: 156 ページ: 49-82

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ポジショナリティ・シフトと九州経済のダイナミズム2018

    • 著者名/発表者名
      高木彰彦
    • 雑誌名

      九州経済調査月報

      巻: 72-10 ページ: 32-34

  • [雑誌論文] MIRAB型経済とパラオ共和国2018

    • 著者名/発表者名
      高木彰彦
    • 雑誌名

      地理

      巻: 63-9 ページ: 70-77

    • オープンアクセス
  • [学会発表] New dynamics and security in border regions in Japan2018

    • 著者名/発表者名
      Akihiko Takagi
    • 学会等名
      World Social Science Forum 2018
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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