日本の病院では、慢性的な看護師不足を背景に、看護師を個々の要望に応じた勤務形態で雇用するケースが増えている。本研究課題では、2交代制勤務の看護師と3交代制勤務の看護師がともに勤務するシフト混在型職場を対象に、各看護師がワークライフバランスに配慮して無理なく勤務することができ、かつ病院として質の高い看護サービスを安定して提供可能な良好な勤務表を迅速に自動作成するナース・スケジューリング法を提案した。また、看護師の混在比率が生成可能な勤務表の質に与える影響について分析し、総雇用看護師数が等しい場合は、2交代制勤務の看護師の比率が高いほど良好な勤務表の作成が困難になる傾向があることを明らかにした。
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