本研究では、取引企業や顧客などの戦略的な取引相手に対する、企業の最適方策を、価格設定、契約方式、サービス提供方法などの点から検討した。 第1の問題では、戦略的な顧客に対する価格戦略を扱う。第2の問題においては、プロセス・イノベーションと製品イノベーションにおいて、最適ライセンス契約方式にどのような違いが生じるかを検討した。第3の問題では、近年取り上げられることが多い実績ベースの契約と、以前からある商品保証契約の効率性比較を行った。第4の問題においては、サービス優先権を顧客に付与することにより、システム全体の効率を上げられることを示した。
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