研究課題/領域番号 |
15K01209
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
郭 偉宏 東京都市大学, 環境学部, 教授 (30315618)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 要素間の関連性 / セル生産 / 調査研究 / サーベイ |
研究実績の概要 |
平成27年度の研究計画は、1 要素間の関連性を包括的に定義し、2 定量的に評価する。また、3 単一要素の関連性を考慮するモデルを構築すると定めている。 その中の1と2はセル生産について大規模の調査とサーベイを行い、総括的に定義することが必要である。そのために、平成27年度において平成2年から平成27年までに発表されているすべてのセル関連の文章(論文、本、サイト)を網羅的に調査した。その結果、本21冊、雑誌論文164件、会社の紀要13件、新聞76件とインターネットサイト415件を調査した。その中に重複したものもあろうがこれまでのすべてセル生産に関する資料を入手できた。しかし、この調査とサーベイは公表されたものを調査したものであり、公表はされていないがセル生産を実施している会社も多くあるという事実を考えて、また日本だけでなく特に中国にある日本の工場に実施されているセル生産を調査すべく、第2弾の調査として、アンケート調査を日本と中国において平成28年度に実施する予定である。 1と2に関わる調査は想定より時間を要し、まだ分析が十分になされていないが、いくつかの成果が得て国内外の学会で発表している。また、調査したデータをいかに活用するかという課題をも取り組んでいて、テキストマイニングの手法を利用して、関連するキーワードをピックアップし、データベースを構築している。このデータベースを評価する為に、S-Fスキームを利用した枠組みを使って関連性を研究している。 調査作業は多大な人力が必要であったため、関連性を考慮したモデルの構築作業が予定よりすこし遅れているが、これから力を入れるところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに進めており、特に事例調査とサーベイはほぼ完成したことが今後の研究によい研究基礎を構築したといえよう。これから調査結果の分析とそれに基づくモデルの構築に力を入れて、研究成果を出すように努力する。
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今後の研究の推進方策 |
最初に考えた研究計画通りで進めていて、特に変更する必要がないと思われる。28年度には、6月にMIM2016,8月に北海道のISLS/CM2016,9月にアメリカのCM/SERU2016,キュウバの POM2016と10月に南アフリカのGCSM2016に積極的に参加して、研究成果を発表し、専門家と意見交換をしながらトップジャーナルへの投稿を計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度に研究調査のため書籍や、電子媒体等の購入にあてるため部品費として15万を予算計上していたが、インターネットを通じて論文や資料を費用をかけずに収集できたことが主たる要因である。
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次年度使用額の使用計画 |
学会への参加が当初計画より増加する見込であるため、旅費として使用する予定である。
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