曖昧性が存在する下で,汚染物質を削減する環境政策や企業の資本投資を分析した。分析の結果,社会的厚生を最大化する最適な汚染物質を削減する資本への投資や,利潤を最大とする資本投資などを求めるた。環境政策においては,曖昧性が大きくなると消費が抑制され,生産と汚染物質削減資本への投資が増加し,全体として社会的厚生が減少することなどが示された。企業の資本投資においては,投資に調整費用がかかる場合や,必要に応じて資本の拡張と縮小が繰り返される場合などを考察し,最適な投資戦略を求めた。分析の結果,企業の経営者がより曖昧性回避であれば,資本投資が遅れることなどが示された。
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