情報システム構築プロジェクトにおける所謂“上流”の不手際が原因とされるトラブルが後を絶たない.関連研究や産業界の動向をみると,部分最適の観点での試みが多く,これと全体最適を両立させる方策が必要であると考えた.翻って,広くシステム一般に目を転じると,これらを実現する手法は数多く提案され,それらの集大成として標準も制定されている.一方,これらの技術導入領域が,航空宇宙工学等の複雑・大規模が特徴であり,特に上流問題を解決するための潤沢なリソース投入が,情報システムのその状況と大きく異なっている.そこで ,本研究では,より効率的に,またエンドユーザも含んだ非技術者でも取り扱える手法を開発した.
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