2008年岩手・宮城内陸地震の被災地の山地斜面において、複数時期に計測された航空レーザー測量(LiDAR)データを使用し、崩壊発生の危険性が高い斜面の変形箇所の抽出と現地での確認作業を行った。これまでの調査から、2011年東日本大震災においては既存の変形斜面の変形の進行は認められたが、2015年の関東東北豪雨の際には変形は進行していないことが明らかとなった。また、2015年関東東北豪雨の際に発生した崩壊は、2008年の地震の崩壊地が拡大したこと、崩壊には湧水が関与した可能性が高いことが推測された。
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