胎児マウス皮膚より調製した表皮細胞・真皮細胞にヒト血管内皮細胞・間葉系幹細胞をマトリゲル上で混合培養したところ、培養24時間で細胞は凝集してまとまり始め、72時間で球状のスフェロイドを形成した。このスフェロイドを染色して観察したところ、皮膚組織様の層状構造を形成していた。免疫染色をしたところ、スフェロイドの外側には表皮細胞が存在し、内側には血管内皮細胞が存在することが明らかになった。さらに形成したこの組織原基(スフェロイド)をヌードマウス皮膚へ移植したところ、数は少ないが移植部分の毛嚢形成が観察された。
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