本研究では、慢性炎症性疾患の疾患部位を標的とした分子標的化技術の開発を行った。これらの疾患部位では、筋線維芽細胞や星細胞が活性化しする。そして、これらの活性化した細胞はType3中間径フィラメント(ビメンチン及びデスミン、グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)、ペリフェリン)を高発現している。本研究では、これらの分子が細胞表面上に出現してN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)糖鎖に対して高い相互作用を示すことを発見した。さらにこれらの分子に対して高い結合力を有するGlcNAc糖鎖高分子AC-GlcNAcの開発を行い、慢性炎症性疾患に対する分子標的化技術の開発に成功した。
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